PCR増幅反応後の融解曲線解析です。特異的なピーク検出の有無で、陽性/陰性の判定を行います。

融解曲線解析(MCA)による検出例

融解曲線解析(MCA)による検出例

実検体(検便)を用いた培養法との並行試験結果

5000検体(50検便混合×100プール)
培養法使用培地:クロモアガーSTEC/SSPRO寒天平板培地

  本キット
腸管出血性大腸菌 サルモネラ属菌 赤痢菌
陽性 陰性 陽性 陰性 陽性 陰性
培養法 陽性 0 0 1※2 0 0 0
陰性 4※1 4996 2※3 4997 1※4 4999

※1 1検体 ウマ血液寒天培地でVT陽性 1cfu/plate未満/ 3検体 培養陰性
※2 Salmonella O7群 100cfu/plate以上
※3 1検体 R-V ブイヨンで増菌後SS寒天培地でSalmonella O9群 陽性 1cfu/plate未満/1検体 培養陰性
※4 BTB寒天平板で腸管侵入性大腸菌(EIEC) 1cfu/plate未満

実地検証においても,本キットでは,50検便を混合しても個別培養と同等以上の感度で検出可能であった。
●第33回 日本食品微生物学会学術総会(財団法人 東京顕微鏡院,㈱島津製作所)

腸管系病原菌 遺伝子検出試薬キット

検便から,腸管出血性大腸菌・サルモネラ属菌・赤痢菌由来の遺伝子をマルチプレックスPCRで一度に検出できる試薬キットです。