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ユーザーベネフィット

- 蛍光X線分析は、簡便な前処理で迅速、非破壊で、生薬中の無機元素を分析可能です。 - ALTRACEは、日本薬局方で規定される重金属およびヒ素試験の限度値に対して十分な検出感度を有します。 - 定性定量分析を用いて、重金属だけでなくミネラル成分なども含む生薬の元素組成を容易に把握できます。

はじめに

生薬は植物や動物などの天然物を原料としており、その品質および安全性を確保するためには、元素組成の定性・定量分析が重要です。特に、生薬中に含まれるミネラル成分や重金属は、栽培環境や加工工程により含有量が変動するため、適切な分析手法による評価が求められます。 元素組成の分析法としては、日本薬局方(日局)の重金属試験やヒ素試験法で採用されている化学分析法である比色法が挙げられます。また、原子吸光分析(AAS)やICP発光分析(ICP-AES)、ICP質量分析(ICP-MS)などの機器分析も用いられる場合があります。 日局の重金属試験は、酸性条件下で硫化ナトリウム試液を加えて呈色した金属成分を鉛(Pb)換算値として評価する手法であり、重金属の総量を簡便に把握できる利点があります。しかし、熟練を要する操作や試薬の取り扱い、感度および再現性の低さなどの課題を有しています。 一方、AASやICP-AES、ICP-MSは高感度かつ高精度な分析が可能ですが、試料を硝酸や塩酸などの酸で完全に溶解させる必要があり、化学的前処理に高度な技術を要します。さらに、ランニングコストや装置設置環境の制約もあり、導入のハードルが高くなっています。このような背景から、より簡便な前処理で迅速に分析できる手法の導入が期待されています。 本稿では、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDXRF)による、生薬中の有害金属分析例(検量線法)および定性定量分析例(FP法)をご紹介します。

2026.09.30

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