小型蒸留装置を用いた全シアンの前処理と分光光度計による比色分析-JIS K 0102-2-

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ユーザーベネフィット

- 小型蒸留装置を用いた前処理を行うことで、500 mLの蒸留フラスコを用いる方法に比べて試薬量および廃液量を削減でき、安全性向上に加え、省スペース化とハンドリング性向上に寄与します。 - 分光光度計を用いた比色分析(吸光光度法)を行うことで、様々な測定物質(金属イオンや陰イオンなど)の定量測定ができ、また光路長を長くすることで、より低濃度の分析を行うことができます。

はじめに

日本産業規格(JIS)のK 0102-2では工業用水・工場排水試験方法が記載され、日本の水質を保つための重要な規格となっています。シアン化合物(水中のシアン化物イオンとシアノ錯体などの総称)は毒性が強く、その危険性はテレビドラマでおなじみの青酸カリ(シアン化合物の一種)として知られています。シアン化合物は農薬や金属の精錬などに利用されており、「毒物及び劇物取締法」で適切に管理されています。工業用水・工場排水の水質管理では、これらのシアン化合物を評価する項目として全シアンも用いられます。全シアンの測定には試料の前処理が必要ですが、小型蒸留装置を利用することで簡便に前処理が行えます。 今回は全シアン標準液を添加した試料に対して、小型蒸留装置DS-5100による前処理を行い、紫外可視分光光度計UV-1900i Plusを用いて比色分析を行った事例をご紹介します。また、分光光度計において光路長を長くすることで、より低濃度の測定に関する分析事例もご紹介します。

2026.08.26

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