ICPMS-2040/2050
- 高濃度の金属マトリクスであっても、希釈ガス導入システムを使用することで分析が可能です。 - Heモード1条件のみで鉄鋼試料中の微量元素を一斉に分析することができ、分析時間を短縮できます。 - アルゴンガス消費量が少ないミニトーチを使用することで、ランニングコストを抑制できます。
鉄鋼に代表される高機能金属材料では材料特性が微量元素の含有量によって大きく左右されるため、微量元素濃度を適切に管理することは重要です。従来、金属材料中の微量元素分析にはICP発光分光分析(ICP-AES)が広く用いられており、鉄鋼試料については、JIS G 1201やJIS G 1258に基づいた管理・分析がなされてきました。一方近年では、金属材料の高機能化・高付加価値化に伴い、従来法では対応が難しい、より低濃度レベルでの元素管理が求められるようになってきています。 ICP質量分析(ICP-MS)は微量元素を高感度に分析できる手法として知られていますが、従来ICP-MSは金属のような高マトリクス試料の分析には必ずしも適していませんでした。しかし近年では、ガス希釈機能をはじめ、試料導入系の改良により高マトリクス試料に対してもICP-MSを適用できるようになってきています。 本稿では、ICPMS-2050に標準搭載されている希釈ガス導入システムを用い、鉄鋼認証物質中の微量元素分析を実施しました。ガス希釈によりプラズマへ導入される試料量を低減することで、マトリクスの影響による信号強度の低下やドリフトを効果的に抑制し、安定した分析結果が得られることを確認しましたのでご紹介いたします。
2026.07.03
一部の製品は新しいモデルにアップデートされている場合があります。