i-Series
一体型HPLCによるタイヤゴム中の劣化防止剤6PPDおよび副生成物6PPD-キノンの分析
ユーザーベネフィット
- 一体型HPLCを用いてタイヤゴム中の劣化防止剤6PPDとその副生成物6PPD-キノンを同時に分析することが可能です。 - 本法は6PPDおよび6PPD-キノンの検出下限が十分に低く、高感度での検出・定量分析ができます。 - 前処理の操作が簡便であるため、実試料のスクリーニングなどに適用できます。
はじめに
ゴム製品、特にタイヤでは、酸化やオゾンによる劣化を防ぐために様々な劣化防止剤が配合され、耐久性が高められています。その中でも6PPD(N-(1,3-ジメチルブチル)-Nʼ-フェニル-p-フェニレンジアミン)は、酸化およびオゾン劣化対策として広く用いられている重要な添加剤です。タイヤは酸素やオゾンにさらされると亀裂が入りやすく、6PPDはこの劣化を抑え、タイヤ寿命の延長に貢献します。 しかし、タイヤ摩耗時に6PPDを含む微粒子が環境へ放出されることがあり、6PPDは大気中のオゾンと反応して6PPD-キノン(N-(1,3-ジメチルブチル)-Nʼ-フェニル-p-フェニレンジアミン-キノン)という高い毒性をもつ生成物を生じることが近年報告されています。特にサケ類に対して急性致死性が非常に高いことが確認されています。 現在のところ、タイヤの機能性を維持しつつ環境負荷を抑える6PPDの代替品は見つかっていないため、6PPDおよびその酸化生成物である6PPD-キノンの濃度を正確に把握し、環境影響の低減に向けた対策が求められます。 本稿では、タイヤゴム中の6PPDおよび6PPD-キノンをHPLCを用いて分析した事例を紹介します。
2026.02.12
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