TOC-Lシリーズ(燃焼触媒酸化方式)
殺菌消毒剤として用いられる塩素化イソシアヌル酸のTOC測定
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ユーザーベネフィット
- 塩素化イソシアヌル酸のように湿式酸化式TOC計では酸化分解が難しく、検出し難い試料でも、酸化力の高い燃焼酸化式のTOC-Lでは感度良く測定できます。 - 1検体10~20分程度で迅速に測定することができます。
はじめに
プールや温泉、浴場など、人が直接水に接触する施設では、公共の健康や安全を守るため厳格な水質管理が求められています。微生物の繁殖や異物の混入等による水質劣化を検知する方法として全有機体炭素(TOC)測定が広く採用されています。 プール水などの殺菌消毒剤は、従来用いられていた次亜塩素酸ナトリウム水溶液に代わって、固体粉末状で塩素失活の少ない塩素化イソシアヌル酸(ジクロロイソシアヌル酸やトリクロロイソシアヌル酸)が多く使用されるようになっています。塩素化イソシアヌル酸は難分解性物質であるため、湿式酸化方式のTOC計では酸化分解しにくく検出が困難ですが、燃焼酸化方式のTOC計は酸化力が高いため、高感度・高回収率で測定できます。今回は、燃焼酸化方式のTOC-LCPHと湿式酸化方式のTOC-VWPでジクロロイソシアヌル酸ナトリウムのTOC測定を行い、結果を比較しましたので紹介します。
2025.12.17
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