シングル四重極質量分析計を用いたポリカーボネート中のアミン類の分析

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ユーザーベネフィット

- ポリカーボネートを主成分とする合成樹脂中アミン類の材質試験法に準拠した方法です。 - LC/MSにより、高感度で再現性の良い定量が可能です。

はじめに

食品用器具や容器包装には合成樹脂を始め多くの材質が使われており、添加剤の種類も非常に豊富です。近年、人体および環境への影響を考慮し、食品に直接接触する器具や容器包装の分析に対して関心が高まっています。 熱可塑性プラスチックの一種であるポリカーボネートは耐衝撃性にすぐれ、透明で耐熱性がある合成樹脂で、様々な食品用器具に使用されています。食品衛生法上では、このポリカーボネートの個別規格としてアミン類(トリエチルアミンおよびトリブチルアミン)の材質試験が定められています。令和7年6月より、規格基準告示の改正に合わせて、従来のGCを用いた分析より高感度かつ定量性の向上が期待されるLC-MSを用いた試験法が通知されました。 本アプリケーションニュースでは、シングル四重極質量分析計LCMS-2050を用いてポリカーボネートを主成分とする合成樹脂中のトリエチルアミン(TEA)およびトリブチルアミン(TBA)の定量分析を行った事例を紹介します。

2025.12.10

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