i-Series
一体型HPLCシステムを用いた再生PETの環状オリゴマーの分析
ユーザーベネフィット
- 環境省「特定調達物品等の表示の信頼性確保に関するガイドライン」に基づいて再生PETの評価が可能です。 - 一体型HPLCシステムとShim-pack Scepter C18-120を用いて高速化をすることで、分析のスループットを向上させることができます。
はじめに
近年再生可能資源の利用が広がっていますが、中でもペットボトル由来の再生ポリエチレンテレフタレート(PET)は環境負荷が低く、衣類や雑貨等に幅広く利用されています。同時に、環境に配慮した製品はその信頼性確保が求められ、環境省は「特定調達物品等の表示の信頼性確保に関するガイドライン」(以下、環境省ガイドライン)を策定しています。 再生PETか、バージンPETかの判断方法にについては、環状オリゴマー量がひとつの指標となります。重合過程の違いにより、再生PETはバージンPETに比べて環状オリゴマー量が低下することが知られており、環境省ガイドラインには環状オリゴマー量をHPLCで定量し、評価する方法が掲載されてています。 高速液体クロマトグラフi-Series LC-2070は、HPLCの各ユニットが一体となったコンパクトな設計でメンテナンス性が高く、汎用的なHPLC分析に対応したモデルです。また、Shim-pack Scepter C18-120シリーズは、全多孔性有機シリカハイブリッド基材を充填し、幅広い条件で卓越した耐久性と性能を有しています。 本アプリケーションでは、一体型HPLCシステムi-Series LC-2070とShim-pack ScepterシリーズのScepter C18-120のカラムを用いて環境省ガイドラインを参考に再生PETの環状オリゴマー定量、および高速化を行いました。
2025.12.03
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