ガス発生器を用いた、ISO 14687 Grade Dに基づく燃料電池グレード水素中の不純物としてのアンモニア分析

ユーザーベネフィット

- ノンサプレッサ方式によりアンモニウムイオンの直線性が良く、メンテナンスコストも抑えられます。 - 前処理における抽出に有機溶媒を用いないため、環境負荷を低減できます。 - ガス発生器を用いることで、前処理を含めたメソッドの妥当性を確保できます。

はじめに

水素は温室効果ガス削減のため、新たな動力源および熱源として期待されています。身の回りに存在する水等の電気分解から作り出すことができる入手しやすい物質です。燃料電池に用いる場合、製造過程で混入する特定の不純物が電極や電解質膜の劣化を引き起こして燃料電池の性能を下げる、または寿命を短くするため、水素ガス中の不純物の管理が必要になります。アンモニアは化学品としての流通性から水素ガスのキャリアとして使用される場合、水素にアンモニアが混入する可能性があります。ここではISO 14687 Grade D記載の規格値に基づき、イオンクロマトグラフ（IC）を用いて水素中のアンモニアを分析した例をご紹介します。

2025.12.09