一体型HPLCシステムとサイズ排除ー配位子交換(Ca型)カラムによる糖類の分析

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ユーザーベネフィット

- Ca型のサイズ排除ー配位子交換カラムは、Na型より糖アルコールを強く保持し、糖アルコールや単糖をより選択的に分離できます。 - 移動相は水のみで分析できるため、移動相を調製する手間がかかりません。

はじめに

糖類は食品の甘味の主成分であり、重要なエネルギー源です。一方で糖を摂取しすぎると、肥満等の生活習慣病や虫歯のリスクが上昇することが報告されています。食品中の糖の量を知ることは品質管理や栄養管理の面で重要な役割を果たします。 糖類は親水性の高い化合物なので、疎水性相互作用によって化合物を分離する逆相クロマトグラフィーは適しません。本稿では、配位子交換クロマトグラフィーを利用して、糖類を分離しました。この分離モードのベースとなるのは、溶液中の分子サイズの違いを利用して成分を分離するサイズ排除クロマトグラフィーです。さらに金属対イオンと糖類が有する水酸基との間の錯形成によって保持し、移動相中の水分子との配位子交換により糖類は溶出されます。固定相表面の金属対イオンと糖類との錯形成の差を用いて、高い分離性能で糖類を分析することができます。 ここでは、一体型HPLCシステムでサイズ排除ー配位子交換(Ca型)カラムを用いた糖類分析例をご紹介します。

2025.10.01

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