
iMScope™ QT
- 抽出などの手間なく切片中の脂肪酸のC=C位置の同定を簡便・迅速に行うことが可能です。 - アルカリ金属付加体とプロトン付加体のどちらにも適用できます。 - 正イオンと負イオンのどちらの極性にも適用できます。
タンデム質量分析(MS/MS)法は生体分子の構造解析に必要不可欠な技術であり、試料イオンとのガス衝突を用いる衝突誘起解離法(Collision Induced Dissociation, CID)-MS/MSが汎用されています。しかし、CIDは分子構造中の結合エネルギーが弱い箇所が優先的に解離しやすく、化学構造が未知の物質に対しては十分な構造情報が得られないことが多いです。そこで当社では、CIDと相補的に利用が可能な新たなMS/MS法(Oxygen Attachment Dissociation, OAD-MS/MS)を開発しました。Oxygen Attachment Dissociation(OAD)1-3)は、炭素間二重結合(C=C)を特異的に解離するフラグメンテーション法です 本報告では、LCMS-9050に酸素付着解離MS/MSオプションキットOAD RADICAL SOURCE Iを搭載したOAD-TOFシステムとイメージング質量顕微鏡iMScope QTを組み合わせたMALDI-OAD-MS/MSにより、マウス脳切片における脂質のC=C位置解析を行いました。
2025.09.26
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