リサイクルプラスチック中に埋没した微小異物の分析

ユーザーベネフィット

- リサイクルプラスチックフィルムに埋没した微小異物を簡便に分析できます。 - リサイクルプラスチックに混入している異物の種類や個数、形状の測定結果をわかりやすくまとめることができます。 - 熱プレスによるフィルム化、透過法による高速マッピング、粒子解析によって、短時間で結果取得が可能です。

はじめに

カーボンニュートラル社会の実現に向けて、回収されたプラスチックの再利用は重要な課題です。製品によってはリサイクルプラスチックの使用比率に目標値が設定されており、従来の製品性能を実現するためには、リサイクル材料の品質管理も重要な課題です。例えば、不十分な分別や輸送・加工のプロセスによってリサイクルプラスチック中に異物が混入してしまう場合があります。用途によっては重大な性能低下を引き起こす可能性もあるため、どのような異物がどの程度含まれるか確認することが重要です。 赤外顕微鏡の高速マッピングを用いると、サンプル内に離散した異物の探索と同定を短時間で行うことができます。また、粒子解析プログラムによって異物の形状や検出された個数の評価を簡単に行うことができます。 今回、フィルム化したリサイクルプラスチック内の異物について測定を実施しましたので、その事例をご紹介します。

2025.08.06