
分析法開発支援システム
- オートサンプラーの自動前処理機能により、試料溶媒組成を自動で変更しながら分析可能なため、最適な試料溶媒組成の検討を効率化できます。 - 検討したい試料溶媒組成は、LabSolutionsTM MDの画面から簡単に入力できます。
LC分析において、試料溶媒組成は適切なピーク形状を得るために重要です。移動相よりも試料溶媒の溶出力が強い場合、カラム入口部での溶質の濃縮が不十分となり、試料バンドが広がることでピークがブロードになる場合があります。例えば極性の小さな化合物を溶解させるために試料溶媒中の有機溶媒比率を大きくすると、逆相クロマトグラフィーにおいては溶出時間の早い成分のピーク形状が悪化することがあります。したがって、適切なピーク形状を得るためには、試料溶媒中の有機溶媒組成の最適比率を検討することが重要ですが、手動で複数の組成の試料溶媒を調製することは膨大な手間がかかります。NexeraTMシリーズのオートサンプラーの自動前処理機能と、分析法開発支援ソフトウェアLabSolutions MDを活用することで、試料溶媒組成を自動で変更しながら分析が可能となります。これにより、手動での調製の手間なく試料溶媒組成がピーク形状に与える影響を確認でき、最適な試料溶媒組成の検討を大幅に省力化できます。本稿では、低分子医薬品Metoclopramideをモデルサンプルとし、最適な試料溶媒組成の検討を自動化した事例をご紹介します。
2025.09.02
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