EDXによるフッ素の分析 ―PFAS使用の簡易調査、繊維・紙編―

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ユーザーベネフィット

- EDXでは、フッ素樹脂コーティングのフッ素(F)を検出できます。 - 煩雑な前処理なしに、試料を装置に置くだけで測定を開始できます。 - EDXでフッ素の有無を確認することで、PFAS使用の可能性を簡便に調査できます。

はじめに

有機フッ素化合物であるPFAS(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、撥水性、安定性など有用な性質を活かして撥水剤、表面処理剤として広く用いられてきました。一方で、分解されにくく蓄積されやすいため、環境残留性や生体蓄積性が懸念されています。このような背景から、特に、水道水、食品、土壌などの分野で、液体クロマトグラフ質量分析計やイオンクロマトグラフを用いたPFAS分析が行われています。 製品においても、PFASの使用制限に伴い分析が求められています。撥水剤としてのペルフルオロヘキサン酸(PFHxA)や、撥油剤としてのフルオロテロマーアルコール(FTOH)は各種製品で使用されています。 EDXによるフッ素(F)の検出によって、PFAS使用の可能性を簡便かつ迅速に調査できます。 衣類や家具、キッチン用品などの身近な製品のうち、撥水性や撥油性がある繊維生地や調理用品の分析例を紹介します。

2025.07.16

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