GCを用いた食用油の脂肪酸組成分析 －ヘリウムキャリアと水素キャリアの比較－ －LC-MSによる簡易スクリーニング分析との比較－

ユーザーベネフィット

- コンパクトに設計された装置により、設置面積を節減できます。 - キャリアガス節約機能により、キャリアガスの消費を大幅に節約できます。 - 安定的に入手可能な水素キャリアガスで分析できます。 - 植物油に含まれる脂肪酸成分をシングル四重極LC-MSで簡易的にスクリーニング分析できます。

はじめに

食用油は、さまざまな種類の油が市販され、目的により使い分けされています。食用油のほとんどが、グリセリンに3つの脂肪酸が結合された、トリアシルグリセロール（中性脂肪）と呼ばれる化合物により構成されています。脂肪酸により食品としての機能性が違ってくるため、脂肪酸組成を分析することは、大変重要となります。本稿では、BrevisGC-2050（GC-FID)を用いた、市販の食用油の脂肪酸組成の分析例を紹介します。キャリアガスをヘリウムと水素それぞれで測定し、比較しました。また既出となる、LC-MSの アプリケーションニュース「01-00674-JP シングル四重極質量分析計による植物油の簡易スクリーニング分析」と同じ食用油を分析し、比較しました。

2025.07.09