HiPLEX-IHCプローブを用いたヒト扁桃腺タンパク質の卓上MALDIMSイメージング

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ユーザーベネフィット

- 卓上MALDI-TOFシステムで、簡便にタンパク質MSイメージング(MSI)が可能です。 - 免疫組織化学法とMALDIMSIを統合したワークフロー(MALDI-IHC)により、標的分析が可能です。 - 1回のMSIで20種類のタンパク質のイメージング解析ができます。

はじめに

本アプリケーションでは、抗体反応を用いた試料調製法により、これまでMSイメージングでは検出が難しかった組織切片上のタンパク質の正確な位置情報を得る方法を紹介します。Miralys MALDI HiPLEX-IHC組織イメージング用抗体プローブ(AmberGen, MA, USA)は、抗体とUV照射で切り出される光開裂性質量タグ(PC-MT)が結合したプローブです。このプローブを使って、組織切片に抗体反応を行い、その後PC-MTを光切断します。PC-MTのMALDI MSイメージを取得することで、間接的に抗体と標的タンパク質の位置情報を得ることができます。この技術はMALDI-IHC(MALDI-免疫組織化学法)と呼ばれ、新しい治療法の開発に不可欠な細胞間相互作用の理解に役立ちます。今回、卓上MALDI-TOF装置MALDI-8020/MALDI-8030 EasyCareを用いて、30 μmの空間分解能でホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)ヒト扁桃腺切片を測定し、タンパク質の局在を確認しました。6種類および20種類のプローブパネルを使用することで、低コストの装置でも一度の分析で複数のタンパク質の空間分布を取得できます。

2025.03.05

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