DPiMS QTおよびQTOF型質量分析計による植物代謝物の部位局在性の評価

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ユーザーベネフィット

- 直感的な操作によって、植物体の複雑で微小な部位から代謝物を簡便に検出できます。 - 探針に付着した代謝物を直接イオン化し、カラム分離を行わないことで、ハイスループットな分析が可能です。 - 様々な機能性成分に適用可能です。

はじめに

植物は、色・食味・機能性に関わる成分を多数含んでおり、それらが特定の部位に局在することで機能を発揮します。植物の複雑で微小な部位から各成分を高感度で検出するには、多くのサンプルと時間を要するため、微小部位における簡便で迅速な分析系が求められています。 これまでに、探針エレクトロスプレーイオン化法(Probe Electro Spray Ionization: PESI)とトリプル四重極LC-MSを用いた植物中アントシアニンの検出系が誕生し、植物分析におけるPESIの有用性が明らかとなりました。PESIでは、探針を上下させながら先端に電圧を印加することで探針表面に付着したサンプルをイオン化し、質量分析計に直接導入します。 本稿では、PESIと四重極飛行時間(QTOF)型質量分析計による植物代謝物の部位局在性に着目した分析手法をご紹介します。探針によって直感的で迅速なサンプリングを行いながら、TOFによる精密質量分析が可能となります。

2025.02.04

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