
Nexera UC
- 超臨界流体クロマトグラフィー(SFC) は親水性化合物であるペプチドの分析にも用いることが可能です。 - SFCを用いた最適分離条件探索の一連のワークフローをLabSolutions MDにより効率化できます。 - 移動相ブレンディング機能により、移動相の自動調製が可能であり業務効率化と再現性向上に貢献します。
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC) は、移動相として用いる二酸化炭素の大きな拡散係数と低い粘度により、液体クロマトグラフィー(LC) よりも高流量での分析が可能であるため分析時間の短縮が期待でき、構造類似物質の分離に優れるなどの特長を有しています。SFCはキラル化合物の分析手法として発展してきましたが、近年ではアキラル化合物の分離分析にも適用範囲が広がっています。SFCは二酸化炭素の疎水性に基づき疎水性化合物の分離分析に優れていますが、移動相としてメタノールのような高極性の有機溶媒(モディファイアー)を添加することで、親水性化合物の分析にも対応することが可能です。 代表的な親水性化合物であるペプチドは、一般的には逆相LCを用いて分析されますが、SFCも利用可能です。SFCはLCと異なる保持挙動を示すため、LCで分離できない化合物の分離が期待できます。 本稿では、超臨界流体クロマトグラフNexera UCおよび分析法開発支援ソフトウェアLabSolutions MDを活用し、ペプチド標準品の混合物をモデルサンプルとして用いた「スクリーニング」および「最適化」の各フェーズにおいて、分析条件探索を効率化した事例を紹介します。
2025.01.21
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