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ユーザーベネフィット

- 電気泳動の操作をほぼ全自動で実施することが可能です。 - ヘテロ二本鎖を移動度の違いで検出することができます。 - 多検体ゲノム編集個体の変異・欠失確認を効率的にスクリーニングすることが可能です。

はじめに

ゲノム編集ツールの登場によって、標的遺伝子に対して、特異的に破壊を加えたり、遺伝子を導入することが可能になりました。 微生物、動物、植物など、これまでに遺伝子改変が困難であった生物にも容易に適用できるようになってきたことから、ゲノム編集技術は急速に普及しています。 標的部位における変異導入の有無の評価には、直接配列を解析する方法や二本鎖中のミスマッチを認識して切断する酵素を利用する方法がありますが、いずれも費用と労力を要します。 HMA(ヘテロ二本鎖移動度分析)は簡便、迅速、安価に実施できる方法です。通常の電気泳動において、DNAは完全相補的なホモ二本鎖であり、その移動度はサイズ(分子量)に依存します。一方、二本鎖のうちどちらか片方の一部に変異があるDNAは、ミスマッチ部分が相補鎖を形成しておらずヘテロ二本鎖DNAとなっています。ヘテロ二本鎖DNAのミスマッチ部分はホモ二本鎖DNAとは立体構造が異なります。そのためへテロ二本鎖DNAは電気泳動における移動度が遅くなる傾向にあります。HMAはこの現象を利用して電気泳動による変異の有無と遺伝子型を判定することができます。 本アプリケーションでは、マイクロチップ電気泳動装置MultiNAⅡ MCE-301を用いて、モデルDNAによるHMAを検出した例をご紹介します。

2024.11.19

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