MultiNA II MCE-301
MultiNAⅡを用いたRII(RNA Integrity Index)によるTotal RNAの品質評価
ユーザーベネフィット
- 電気泳動の操作を自動化できます。 - Total RNAの品質評価に必要な品質指標(RII)を自動算出できます。 - 多検体でも迅速簡便に測定することが可能です。
はじめに
生体サンプルから抽出したTotal RNAはシーケンシング(次世代、サンガー)をはじめ、様々な実験の基本材料となります。Total RNAの収量や品質は元のサンプルの採取や前処理の条件の影響を受けます。抽出により得られたTotal RNAの品質はその後の実験の成否を大きく左右することになります。 従来、Total RNAの品質評価は紫外(UV)分光光度計による測定と電気泳動(変性アガロースゲル電気泳動)が用いられてきました。電気泳動装置の登場により、特にAgilent Technologies社のBioanalyzerで得られるRIN(RNA Integrity Number)が長らくTotal RNAの品質評価のデファクトスタンダードとして使用されてきました。この結果に基づいて得られたTotal RNAをその後の実験に用いるか、再調製を行うかを判断しています。 島津製作所のマイクロチップ電気泳動装置MultiNAⅡ MCE-301はTotal RNAの電気泳動結果から品質を評価するための指標であるRII(RNA Integrity Index)を算出することができます。 本稿では、様々な組織由来のTotal RNAをMultiNAⅡの電気泳動の結果から算出されたTotal RNA品質指標であるRIIと、4150 TapeStation System(Agilent Technologies)で得たRINe(RNA Integrity Number equibarent)との相関について紹介いたします。
2024.11.19
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