
ICPE-9800シリーズ
- 農地土壌中の多元素を迅速に分析することができます。 - マルチ抽出法の高塩試料(0.2 mol/L 塩化ナトリウム)でも正確な分析が可能です。
農地土壌中の各成分量のバランスは作物の収量や品質に影響を与えます。「土壌診断分析」では土壌抽出液の分析によって各成分量を把握することができ、成分量バランスの最適化に必要な施肥量の決定に広く利用されています。 一般的な土壌診断法は、診断項目ごとに異なる抽出処理を行うため、多くの分析操作が必要です。そのため、より迅速な方法として、単一の抽出法で複数項目を分析するマルチ抽出法が実用化されています。東京農大式土壌診断システムでは、マルチ抽出法として塩化ナトリウム抽出法が採用されており、1つの抽出液から交換性成分の分析(Al、 Ca、K、Mg、P、S)、無機態窒素(アンモニア態窒素・硝酸態窒素)の分析、CEC(陽イオン交換容量)の推定が可能です。 マルチタイプICP発光分光分析装置ICPE-9820は、複数元素を同時に分析することで、元素分析を迅速に行うことが可能です。塩化ナトリウム抽出法とICPE-9820による同時多元素分析を組み合わせることで、土壌診断に必要な分析時間を大幅に短縮することができます。 本アプリケーションでは、ICPE-9820を用いて農地土壌抽出液中の交換性成分と可給態ホウ素、可給態微量元素を分析しました。また、添加回収試験と希釈試験による分析の妥当性確認を行いました。
2024.10.22
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