LCMS-9050を用いた薬剤代謝物の定性解析

ユーザーベネフィット

ー四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9050とLabSolutions Insight Explore™により薬剤代謝物の定性解析が可能です。 ーLabSolutions Insight Explore のアナライズとスクリーニング機能により、候補代謝物のピーク抽出が可能です。

はじめに

薬剤は生体内に取り込まれた後、酸化、還元、加水分解、抱合など、様々な反応により代謝されます。生成される代謝物は薬効や毒性が元の薬剤と異なることがあるため、出発化合物から予測される代謝物の定性は重要です。 本アプリケーションニュースでは四重極飛行時間型質量分析計LCMS-9050を用いた薬剤代謝物の定性解析例を紹介します。ラットに抗がん剤として知られるレンバチニブを経口投与し、肝臓中の代謝物を測定しました。薬剤代謝物のピークはLabSolutionsInsightExploreのアナライズ機能を使用して抽出しました。スクリーニング機能で薬剤代謝物のリストを読み込み、候補ピークを絞り込んだ後、MSスペクトルやMS/MSスペクトルを詳細に解析しました。

2024.07.02