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ユーザーベネフィット

-滴定法や原子吸光光度法は試料調製など前処理が煩雑ですが、EDXは簡単な前処理で分析できます。 -分析時間は数分のため、業務効率化に貢献します。 -繰り返し再現性が良好であり、精度良い結果を得ることができます。

はじめに

水酸化アルミニウムゲルや合成ヒドロタルサイトなどのアルミニウム(Al)化合物は、過剰な胃酸を中和し、胃壁への刺激を軽減する効果があることから、制酸剤として広く使用されています。医薬品製造の現場では、製品中の制酸剤の管理には一般的に滴定法や原子吸光光度法が採用されています。しかし、これら分析手法は下記表1のような課題があります。 エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)は簡単な前処理で分析が可能であり、分析時間も1サンプル当たり数分と短いため、分析の効率化が期待できます。そのため、EDXは滴定法や原子吸光光度法に代わる分析手法として注目されています。 本稿では、市販薬中の制酸剤(アルミニウム)の分析例を紹介します。

2024.06.04

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