全固体リチウムイオン電池 正極内部の電気化学活性評価・電位評価

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ユーザーベネフィット

-大気非暴露下で充電した電池のSPM(AFM)観察・測定ができます。 -電池動作下で全固体リチウムイオン電池の正極内部の電子伝導経路を可視化できます。 -全固体リチウムイオン電池の充放電による正極内部の電位変化を可視化できます。

はじめに

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた再生可能エネルギーの需要が高まっており、高性能蓄電池によるエネルギー利用効率の向上が重要な課題となっています。全固体リチウムイオン電池(All-Solid-state Lithium-ion Battery:ASSLiB)は、長寿命、高い安全性、高いエネルギー密度などの優れた特性から、電気自動車用途を中心に開発が進められ、さらなる高出力・高性能化が期待されています。しかし、ASSLiBの実用化に向けた課題の1つが充放電による活物質の性能低下です。性能低下によって電子やイオンの移動度が悪化すると、容量や出力が低下し、高速充放電が行えません。そのため、活物質の性能低下につながる現象を明らかにすることは電池性能向上のカギとなります。 走査型プローブ顕微鏡[SPM(AFM)]による微視的スケールでの測定は、電極中の状態評価手法の1つとして挙げられます。本報では、充放電によるASSLiBの性能低下の影響をSPMで評価した事例を紹介します。

2024.05.14

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