シングル四重極質量分析計を用いた食品および飲料中の亜硫酸塩の分析

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ユーザーベネフィット

- 酸化防止剤としてさまざまな食品や飲料に添加される亜硫酸塩の高速分析が可能です。 - FDAが発行するメソッド(C-004.03)を参考にしており、良好な定量が可能です。 - 前処理において特別管理物質であるジクロロメタンを用いないため、安全な前処理が可能です。

はじめに

亜硫酸塩は、酸化防止剤および漂白剤として使用される最も一般的な食品添加物の一つであり、ドライフルーツや野菜、冷凍エビ、ジュース、ワインなどのさまざまな製品に添加されています。非常に有用な食品添加物ですが、亜硫酸塩を大量に含む製品の摂取によりアレルギーのような反応を引き起こすことが知られています1)。そのため、米国食品医薬品局(FDA)は亜硫酸塩を10mg/kg以上含む食品には表示を求めており、亜硫酸塩の定量分析法も公表しています2)。アプリケーションニュースNo.01-00450A-JPでは、FDAが提案する分析法を参考にした、トリプル四重極質量分析による食品および飲料中の亜硫酸塩の定量分析例をご紹介しました。本稿では、特別管理物質であるジクロロメタンを用いない前処理方法と、LCMS-2050を用いた亜硫酸塩の定量分析方法をご紹介します。

2024.04.09

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