マイクロフォーカスX線CTシステムを用いたウレタンフォームの観察

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ユーザーベネフィット

- 目的に合わせて拡大率を設定することで、さまざまな大きさの対象物を観察できます。 - 接着部のムラや接着界面の空隙を観察できるので、接着不良の原因分析が可能です。 - ウレタンフォーム内部の空隙体積や空隙の壁厚を同時に解析でき、品質向上に役立ちます。

はじめに

ウレタンフォームは、緩衝、断熱、吸音、フィルターなど多様な性能を持つため、生活のさまざまな場面で使用されています。 フォーム内部の空隙形状、体積、空隙の壁厚は、フォームの特性に影響を与えるため、内部構造の観察や評価により、品質を管理する必要があります。また、フォームを接着することでさまざまな形状に対応できますが、接着部の剥がれによる機能低下の可能性があるため、品質管理のためには接着状態の把握も重要です。しかしながら、フォームを切断すると空隙形状や接着状態が変わるおそれがあるため、非破壊での検査が有効です。 X線CTは、ウレタンフォームの内部構造を非破壊で観察し、評価するために有効な手段です。本稿では、inspeXio SMX-225CT FPD HR Plus(図1)を用いて家電製品の梱包材を撮影し、接着部および空隙の解析を行った事例を紹介します。

2024.03.06