Labsolutions MDを用いたキラル分離条件探索の効率化

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ユーザーベネフィット

ー 超臨界流体クロマトグラフィーを用いることで、キラル化合物を短時間で分離できます。 ー LabSolutions MDにより、新規化合物の分析条件を効率的に構築することができます。 ー 酸性・塩基性化合物の分析ではモディファイアーに適切な添加剤を添加することでピーク形状を改善できます。

はじめに

キラル化合物は分子内に不斉炭素を有し、互いに鏡像の関係にあり重ね合わせることができない化合物です。クロマトグラフィーによるこれらキラル化合物分離ではHPLCが主流でしたが、近年は超臨界流体クロマトグラフィー(Supercritical Fluid Chromatography: SFC)の適用が注目されています。SFCに用いる移動相は低極性・低粘性・高拡散の超臨界二酸化炭素が主であり、これに極性有機溶媒(モディファイアー)を添加して分析種と固定相との相互作用を制御します。このことから、キラル化合物を分離する際は、HPLCの順相条件が一般的に使用されていますが、SFCを適用することにより高速化が期待できると共に、有機溶媒の使用量が抑えられるため低コスト、低環境負荷分析が可能です。 こうした背景から、製薬分野における創薬合成ではSFCを用いた迅速な光学分割法が研究されています。しかし、多種多様なキラルカラムから分析種に適した分析カラムと移動相(モディファイアー)の組み合わせを見出すには多大な労力と時間を要することから、キラル分離条件スカウティングの迅速化が求められています。 本稿では、Nexera UCキラルスクリーニングシステムおよび分析法開発支援ソフトウェアLabSolutions MDを活用したキラル化合物の分離条件開発ワークフローを紹介します。

2024.02.27

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