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ユーザーベネフィット

- 土壌抽出液中の全有機体炭素(TOC)および全窒素(TN)を同時にかつ迅速に測定できます。 - 装置の自動希釈機能を用いることにより、土壌抽出液中の塩分による装置への影響を低減することが可能です。 - オートサンプラーASI-Lを用いることにより、多検体を自動測定することができます。

はじめに

土壌中の有機体炭素は、微生物の活動により分解され、地中から大気中にCO2として放出されます。現在、土壌炭素貯留やカーボンファーミングなど多くの研究機関の取り組みでは、土壌中の有機体炭素の分解に影響をあたえる土壌微生物の活動が着目されています。土壌微生物の活性や土壌炭素動態を反映する指標の一つである土壌微生物バイオマス炭素は、土壌微生物分野で重要な研究対象となっています。 クロロホルム燻蒸-抽出法は土壌のバイオマスを定量する方法の一つです。他の方法と比較した場合、土壌性質と微生物種類による影響が少ないことから、信頼性および再現性に優れています。この方法で調製された溶液試料を、島津全有機体炭素計TOC-Lで測定し、土壌からの炭素抽出率による補正計算を行うと、土壌微生物バイオマス炭素(Microbial Biomass Carbon:MBC)の情報を得ることができます。また、全窒素ユニット(TNM-L)を付加すれば、土壌微生物バイオマス窒素(Microbial Biomass Nitrogen:MBN)の情報も同時に得られます。 今回は、島津全有機体炭素計TOC-Lによる、クロロホルム燻蒸-抽出法を用いた土壌MBCとMBNの測定をご紹介します。

2024.02.27

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