ICPE-9800シリーズ
ICPE-9820を用いたリチウムイオン二次電池電解液中の元素不純物分析
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ユーザーベネフィット
- ICPE-9800シリーズは多元素同時分析が可能です。 - リチウムイオン二次電池電解液中の元素不純物濃度を正確に精度良く分析することが可能です。 - 耐フッ酸用導入系および有機溶媒用トーチを用い、リチウムイオン二次電池電解液を導入することが可能です。
はじめに
リチウムイオン二次電池(LIB)はモバイル機器や電気自動車、ハイブリッド車など多岐にわたって使用されています。LIB電解液中の不純物は電池の性能や安全性の低下の原因となります。そのため、中国ではHG/T4067-2015により電解液中の元素不純物をICP発光分析(ICP-AES)で管理することが求められています。 LIB電解液はヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF6)を有機溶媒に溶解させたものを一般に使用しており、有機溶媒に対応可能な導入系が必要となります。一方でLiPF6は加水分解するとフッ化水素酸(HF)を生成し、ICP-AESに通常用いられるガラス製の有機溶媒導入系が腐食する恐れがあります。 本アプリケーションでは、ICPE-9820と耐フッ酸用導入系、有機溶媒用トーチを用いて、LIB電解液中の元素不純物を分析しました。また、添加回収試験による分析の妥当性の確認と分析精度の確認を行いました。
2024.02.27
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