自動前処理機能を用いたメチオニンスルホンとシステイン酸の分析

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タンパク質やペプチドを構成するアミノ酸を分析する際、前処理に塩酸による加水分解を行うことが一般的です。しかしメチオニンやシステイン、シスチンといった含硫アミノ酸はその過程で酸化されてしまいます。これらのアミノ酸を正確に定量する場合、過ギ酸処理によってメチオニンをメチオニンスルホンに、システインとシスチンをシステイン酸に酸化したのち加水分解し、メチオニンスルホンとシステイン酸をそれぞれ定量します。 メチオニンスルホンとシステイン酸の分析ではポストカラム誘導体化法がよく用いられます。しかしこの方法は使用するカラムの特性上、分析の高速化が難しい点が課題です。一方で予め誘導体化させたアミノ酸を分析するプレカラム誘導体化法は、煩雑な誘導体化処理を自動で行うため、非常に簡便な操作で分析できます。 本稿では、一体型高速液体クロマトグラフLC-2050Cに搭載された自動前処理機能を用いたメチオニンスルホンとシステイン酸の分析例を紹介します。

はじめに

ー 一般的に本対象の分析に用いられているポストカラム誘導体化法と比較して、本法は分析時間を大幅に短縮できます。 ー 煩雑な誘導体化処理が自動で行えるため、非常に簡便な分析方法です。 ー 本法と同様のカラムと反応試薬を用いて、移動相を変更するだけで、タンパク質構成アミノ酸20種1)も分析できます。

2024.07.09

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