シングル四重極質量分析計による漢方薬の 簡易スクリーニング分析と判別分析

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ユーザーベネフィット

-方薬に含まれる成分をシングル四重極LC-MSで簡易的にスクリーニング分析できます。 -フローインジェクションによる直接注入であるため、ハイスループットな分析(分析時間1分)が可能です。 -得られたマススペクトルをeMSTAT Solution™でデータ解析することで、サンプルの分類や特徴づけから、未知サンプルがどのグループに属するかの判別分析まで簡単にできます。

はじめに

天然物である生薬は、産地や天候などの生育環境や収穫の時期などにより、薬効に違いが生じることが知られています。そのため、現行使用の生薬と新たに使用する生薬の同等性評価は重要です。生薬は数百から数千の成分で構成されるため、化学的評価においては多角的な成分分析が必要とされています。近年では、代謝物を網羅分析するメタボロミクスの技術を用いた生薬の化学的評価も行われています。 本アプリケーションニュースでは、フローインジェクションとシングル四重極LC-MSを用いた漢方薬のスクリーニング事例をご紹介します。複数の生薬を配合し製造される漢方薬は複雑な成分組成を持ちますが、本手法により、漢方薬の分類や特徴づけなどのスクリーニングを簡易的に行えます。

2024.02.20