オンラインSPEとLC-MS/MSを組み合わせた飲料水中のPFAS分析

ダウンロード

ユーザーベネフィット

- 欧州飲用水指令 2020/21841)において対象となっている20種類を含む計44種類のPFASについて、ng/Lオーダーで高感度・高精度な分析が可能です。 - オンラインSPEシステムを用いることで前処理に必要な作業時間や溶媒を大幅に削減できます。

はじめに

ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物 (PFAS) は、1950年代以降広く使用されてきた 4,000以上の有機フッ素化合物の総称です。これらの化合物は耐熱性、撥水性、耐油性、熱安定性、耐候性、紫外線耐性を持ち、化学的に非常に安定です。これらの特徴から防火剤、食品包装材、非粘着性コーティングなど幅広い用途に使用されています。PFASは自然界で分解されにくく、環境中で残留性があります。また生体蓄積性があり、飲料水を通じた人間への暴露が懸念されているため、飲料水中のPFAS分析が重要視されています。 このアプリケーションニュースでは欧州飲用水指令2020/21841)で指定されている20種類のPFASに加え、24種類のPFASおよび23種類の安定同位体化合物を分析した手法についてご紹介します。オンラインSPEシステムを用いてサンプル濃縮およびクリーンアップの自動化を行いました。 本システムを使用することにより、オフラインのサンプル調製と比較して溶媒や作業時間を大幅に削減可能です。

2024.02.21

関連製品