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ユーザーベネフィット

-Al、Mg、Si、Ca、Feの定量マッピングで、焼結鉱の鉱物組織を調べることができます。 -相解析を用いてカルシウムフェライト相の組成の研究に役立ちます。 -鉄の酸化状態を調べることで、酸化、還元など焼結鉱の製造条件の検討に役立ちます。

はじめに

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、二酸化炭素(CO2)排出量の削減が進められています。水素還元製鉄は、コークス(炭素)の代わりに水素を用いて鉄鉱石を還元する方法です。また、高炉においても水素を用いた水素還元技術(COURSE50)などにより、製鉄過程からCO2排出量を削減する技術の研究が進められています。昨今、高品位鉄鉱石の枯渇に伴い、シリカ(SiO2 )やアルミナ(Al2O3)、リン(P)などの不純物含有量の多い低品位鉱石を大量に用いています。今後、不純物の増加が顕著になり、高炉の主要鉄源である焼結鉱の品質確保がより厳しくなることが予想されています。 今回、電子線マイクロアナライザEPMA™( EPMA-8050G)を使用し、水素含有ガスによる還元前の焼結鉱について、微小領域の詳細スペクトルにより、焼結鉱中の酸化鉄の状態分析をおこなった事例をご紹介します。

2024.03.21

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