X線CTを用いた化粧品およびその容器の観察

ユーザーベネフィット

－ 液漏れ、密閉不良、複数部品の篏合などを非破壊で検査することができ、容器の品質管理に役立ちます。 － 化粧品に添加した粒子の分散状態の観察など、幅広い検査に用いることができます。

はじめに

化粧品容器は、ブランドイメージやコストなどさまざまな要素によって外観や材質が決まり、近年ではその構造やデザインは多様化しています。同時に、中身の化粧品も日々進化しています。 化粧品の安全性を確保するには、輸送や製造段階での容器損傷による異物混入、密封不良による品質劣化や液漏れなどを防ぐ必要があるため、容器の品質管理も重要です。化粧品容器を、店頭陳列時や輸送時の梱包状態で評価するには、非破壊検査が有効です。 非破壊検査の一つであるX線CTは、容器の密封状態や破損、液漏れなど内部状態を三次元で可視化することができます。さらに、化粧品自体の内部も観察できるので、製品全体のさまざまな品質検査にも用いることができます。 本文書では、卓上X線CTシステムXSeeker 8000を用いた、化粧品およびその容器の観察事例を紹介します。

2024.02.20