スペクトルアドバイザー機能を活用したFTIRによるリサイクルプラスチックの分析

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ユーザーベネフィット

ー FTIRは様々なプラスチックの定性に効果的な装置です。 ー FTIRは、近赤外光を利用したプラスチック自動選別装置では測定できない黒色・濃色樹脂も測定・解析が可能です。 ー スペクトルアドバイザー機能により、作業者の熟練度にかかわらず良好なデータを取得できます。

はじめに

近年、国内外でプラスチックリサイクルへの関心が高まっています。米国は2021年11月15日に国家リサイクル戦略1)を発表し、2030年のリサイクル率を50%に高めることを目指しています。また、欧州は2022年11月30日に「包装および包装廃棄物に関する指令94/62EC」の改定案2)を発表し、2040年までの包装廃棄物削減目標やEU共通の材質表示ラベル導入、プラスチック包装中のリサイクルプラスチック最低含有率を提案しています。日本では2022年4月1日に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラスチック資源循環促進法)」が施行されています。 プラスチックリサイクルの工程では、プラスチック種の選別のため、比重選別、静電分離、近赤外/赤外線選別、ラマン分光選別、X線透過密度選別など、様々な選別技術が活用されています。その中でも、赤外線選別に用いられるFTIRは、高分子の正確な定性分析が可能で、高分子の色や粉末/固体を問わず判別できるため、様々なプラスチックの選別に有用です。また、回収時の定性分析だけでなく、資源プラスチック受け入れ時のプラスチック種の比率確認や、成形後の異物確認などにも使用できます。

2024.03.21

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