ELSD-LT IIIを使用したビール飲料中の単糖・オリゴ糖の一斉分析

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ユーザーベネフィット

- 検出に蒸発光散乱検出器ELSD-LT IIIを用いることで、グラジエント溶離による糖の一斉分析が可能です。 - マルトオリゴ糖とイソマルトオリゴ糖などの糖を分離するこができ、ビール飲料中のこれらの成分の定量が可能です。 - ELSD-LT IIIのダイナミックレンジ拡張機能により、サンプル中に含まれる成分の濃度差が大きい試料でも感度設定の検討を行うことなく、最適な感度で定量を行うことが可能です。

はじめに

ビール飲料に含まれる糖は、主に麦芽などの原材料に含まれるデンプンが糖化されることで生成し、ビール飲料の風味を決定する要素の1つです。 蒸発光散乱検出器(ELSD)は、糖のような紫外可視吸収をもたない化合物の分析に適しています。グラジエント溶離も適用できるため、多成分の一斉分析が可能な点が特長です。 本アプリケーションニュースでは、ビール飲料中に含まれる単糖・オリゴ糖を同時分析した例について紹介します。装置は、一体型高速液体クロマトグラフi-SeriesLC-2050Cに、検出器としてELSD-LTIIIを追加して使用しました。また、糖分析においてよく利用される親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)により、水とアセトニトリルを使用したグラジエント条件で分析可能でした。

2024.03.13

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