原子吸光分光光度計による銀化合物含有抗菌生地の溶出評価

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ユーザーベネフィット

- 抗菌生地の溶出液中の銀を簡便に分析できます。 - フレーム法とファーネス法を併用することで、高濃度から低濃度までの効率的な測定が可能です。

はじめに

新型コロナウィルス(COVID-19)が流行する中、銀イオン(Ag+)の抗菌性が改めて注目されています。銀イオンは高い抗菌性に加え、⼈体に無害でありながら抗菌効果が長期間持続することが特長です。このため、無機系抗菌剤として銀化合物が広く用いられており、素材に練り込んだ多くの日用品が市販されています。これまでの研究で、銀イオンにはインフルエンザウィルス、一般的なコロナウィルス、大腸菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などに抗菌効果が確認されています。 ここでは、銀化合物を含む抗菌生地からの銀(Ag)の溶出量を原子吸光法を用いて評価した例をご紹介します。迅速な測定ができるフレーム法と高感度なファーネス法を併用することで、広い濃度範囲の溶出したAgを分析することが可能です。

2020.09.11

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