Brevis GC-2050を用いた全石油炭化水素(TPH)の高速分析

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ユーザーベネフィット

- コンパクトモデルであるBrevis GC-2050 (ユニバーサル電源:230V)は高速昇温が可能で、水素キャリアを用いることにより分析時間を短縮することができます。 - Brevis GC-2050とデュアルインジェクターを用いることにより省スペースで高い生産性を発揮します。

はじめに

全石油炭化水素(TPH:Total Petroleum Hydrocarbon)は様々な炭化水素の混合物です。石油炭化水素製品の生産においては、水や土壌などに残留するTPHによる環境の汚染が懸念されます。さらに、健康へのリスクもあるためTPHの濃度を把握し管理することは非常に重要です。国際標準規格ISO9377-2-2000は、水質の炭化水素油指数の決定方法について記載されています。このメソッドでは、C40とC20の面積比が0.8以上を満たしながら抽出溶媒とC10の分離およびC40の溶出が必要です。そのためには、初期温度を低くする、カラムの膜厚を厚くするなどの必要がありますが、分析時間は20~30分程度要します。今回は、初期温度は低くせず、膜厚が厚いカラムと水素キャリアを使用しました。BrevisGC-2050はユニバーサル電源に対応しており、高速昇温を実現するために230V電源電圧用の配線構成にて装置を用意し、6分以内の高速分析を実現しました。 本稿では水素キャリアを用いたTPHの高速分析例をご紹介します。ISO9377-2-2000に基づいてシステムパフォーマンステスト、検量線の直線性を確認しました。

2023.10.24

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