小型MALDIデジタルイオントラップ型質量分析計MALDImini-1を用いたオリゴ核酸分析

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ユーザーベネフィット

- 核酸医薬品など合成核酸の分子量分析と修飾部位を含む配列解析が行えます。 - MSnにより、確実な末端配列解析が可能です。 - 小型の卓上型装置のため、場所を取りません。

はじめに

近年、核酸医薬品の実用化が急速に進み、核酸および核酸医薬品の分析技術のニーズが増しています。核酸医薬品分析への質量分析法(MS)の適用は既に始まっており、高精度で迅速な分析技術が求められています。 承認されている核酸医薬品は、2023年4月時点で17種あり、そのほとんどが数十塩基長(分子量6000~15000Da程度)の一本鎖あるいは二本鎖の合成オリゴヌクレオチドです。このオリゴヌクレオチドは、目的に応じて様々な化学修飾を含みます。 Matrix-assistedlaserdesorption/ionization-digitaliontrap-massspectrometer(MALDI-DIT-MS),”MALDImini-1”は、小型の卓上型装置で、正イオンモ-ドによるm/z70,000までのMS分析と、m/z5,000以下のMSn分析が可能です。 本稿では、核酸医薬品であるミポメルセンと同じ配列をもつ合成オリゴ核酸を用いてMALDImini-1を用いた分子量分析および配列解析を行った例をご紹介いたします。

2023.08.08

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