Nexis™ GC-2030
ASTM D2887 Procedure Bによる混合バイオディーゼルの蒸留分析
ユーザーベネフィット
- ASTM D2887の高速分析であるProcedure Bに準拠し、沸点が55.8~538 °Cの燃料の蒸留性状を調べることができます。 - Procedure BではB5、B10およびB20といった混合バイオディーゼルの測定が可能です。 - LabSolutionsTM蒸留GCソフトウェアにより、分析に加え、蒸留GC解析やレポート作成まで一元管理が可能です。
はじめに
化石燃料を原料とするナフサ、ガソリン、ディーゼルなどの石油製品は、その沸点分布によって使用用途が分けられます。また近年は、再生可能エネルギーとされるバイオマスを利用した代替石油製品も多く使われるようになっています。これらの燃料成分の沸点分布測定には、一般には蒸留法が用いられます。一方、蒸留法を実験室で行うには操作が煩雑であり、ガスクロマトグラフィーによる擬似的な蒸留法が広く受け入れられています。 ASTM D2887は、キャピラリーガスクロマトグラフィーによる擬似蒸留法として、沸点が55.5~538 ℃の燃料の蒸留性状を解析するための試験法です。また、Procedure Bでは高速化した分析条件を記載しており、B5、B10、B20といった混合バイオディーゼルについても適用することが可能です。 本稿ではASTM D2887の高速分析法であるProcedure Bに準拠し、混合バイオディーゼルの蒸留性状を調べた分析例をご紹介します。
2023.05.09
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