iMScopeQTを用いたミカン皮中の抗菌活性物質スコパロンのMSイメージング

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ユーザーベネフィット

- MS/MSイメージングを行うことで、より信頼性の高い目的成分の分布を確認することができます。 - 目的に応じた空間分解能の光学画像とMSイメージを取得することができます。 - 光学画像とMSイメージを意図的な操作なく重ね合わせることで、目的成分の正確な分布を確認することができます。

はじめに

ミカンが病原菌に感染した時に植物が生合成する低分子抗菌活性物質であるファイトアレキシンの1つにスコパロンがあります。スコパロンは、ミカンへの紫外線処理によりオレンジ色の外皮の部分に生成が促進され、腐敗を抑制する効果が知られています。この効果を利用して、ミカンの腐敗を抑制する装置が開発されています。このように、スコパロンの効果についての調査は進んでいますが、生成機構については不明な点が多くあります。ミカン皮中のスコパロンの分布を可視化することは、生成機構の解明に繋がることが期待できます。そこで、紫外線照射により生成されたスコパロンが皮のどの領域に分布しているかをMSイメージングで確認しました。

2023.03.23

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