全自動前処理装置付きLC-MS/MSを用いた血漿中のセフェム系抗生物質の一斉分析

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はじめに

セフェム系抗生物質は、ペニシリンやカルバペネム系抗生物質と同様にβ-ラクタム系抗生物質の一種であり、経口剤や注射液に使用されています。一般的に、セフェム系抗生物質は副作用の頻度や程度も小さく、安全性が高いので、適応できる症例が多いと言われています。 本報では、血漿中のセフェム系抗生物質を測定対象とし、全自動で生体試料の前処理を可能とするCLAM-2030を用いたLC-MS/MSによる一斉分析法を紹介します。CLAM-2030は採血管をセットするだけで前処理からLC-MS/MS測定までをシームレスに行い、検体の取り違えや手技によるばらつきを低減することが可能です。セフェム系抗生物質は主に50種類存在しますが、今回はそのうち12成分(セファドロキシル、セファピリン、セファクロル、セファレキシン、セフロキシム、セフォタキシム、セフォキシチン、セファゾリン、セファラジン、セフォペラゾン、セファマンドール、セファロチン)を対象とした分析系を構築しました。

2023.03.22

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