ガスケットの圧縮疲労試験における微小変位の高精度測定

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ユーザーベネフィット

- Servo Controller 4830により高精度の動的制御が可能です。 - 圧盤間変位計により、数µmの微小変位を精度良く測定することができます。 - 圧盤間変位計により、装置のたわみを除いた、より精確な試験片の変位測定が可能です。

はじめに

ガスケットは金属配管等の内部の気体や液体の漏れ、または異物侵入を防ぐシール材であり、自動車エンジンや化学・電力プラント等の様々な用途で使用されてきました。例えば自動車エンジンでは運転時に生じる燃焼ガスの圧力を繰り返し受けるため、その内圧に対する耐圧性が重要となり、圧縮試験等でガスケットを評価します。自動車で用いられるガスケットの厚さは一般的に1~1.5 mmが多く、このような試験片を圧縮した際の変形量は数µm程度になると予想されます。圧縮試験における試験片の変形量が微小な場合には、試験機のアクチュエータストロークを試験片の変形量として評価することは望ましくありません。これは、アクチュエータのストローク変位にはロードセルや試験治具の変形が含まれるためです。本稿では、動的・疲労試験機 サーボパルサに、微小変位を測定可能な圧盤間変位計を取り付けて、ガスケットの圧縮疲労試験を行いました。圧盤間変位計を利用して取得した変形量はストローク変位の約1/3となり、より精確な試験片の変形量を測定できました。