GCMS-TQ™8040 NX
Smart Aroma Database を用いた化粧品中の香気成分の分析
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ユーザーベネフィット
- Smart Aroma Databaseには香りに関連する500以上の成分が登録されており、効率的に香気成分の分析ができます。 - 化粧品のような複雑なマトリックスのサンプルにおいても、Smart Aroma Databaseを用いることで簡単にMRMメソッドを作成し、高精度に分析を行うことが可能です。
はじめに
香りは製品やブランドイメージなどに大きく影響し、特に食品や化粧品においては重要な役割を果たします。最近では、人の印象に影響を与える要因の一つとしても香りは注目されており、化粧品やパーソナルケア商品においても肌触りや機能性だけでなく香りで判断されるケースが増加してきました。しかし、香りの評価は人の嗅覚に頼る官能評価が行われており、香りの感じ方には人の嗜好や体調にも影響されるために多数の評価結果をもとに統計的に判断されることが多くあります。このため、香りの評価には専門性や多くの時間が必要とされており、生産性の向上や品質の安定化のためにも機器分析に注目が集まってきました。 このような香りに関係する香気成分の分析にはガスクロマトグラフィーによる分析が有効です。しかし、ガスクロマトグラフィーでは香気成分にターゲットを絞って分析したい場合にも多数の夾雑成分が検出されることから解析が非常に難しいことが課題でした。そこで本稿では、500成分以上の香気成分の分析情報および化合物情報を登録した特長的なデータベースであるSmart Aroma Databaseによって化粧品中の香気成分を分析した例をご紹介します。
