紙製品の燃焼により発生するCO2量の評価
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ユーザーベネフィット
- 紙試料を燃焼させた時に発生するCO2量を迅速かつ簡便に定量することができます。 - キャリアガスに酸素を使用することで燃焼酸化反応を促進させ、試料に含まれる有機物を高効率で燃焼させて評価することができます。 - 固体試料に含まれる炭素量を精度よく測定することができます。
はじめに
地球温暖化は環境問題として世界的な課題となっています。この原因は大気中の温暖化ガスの増加によるものであるとされ、その中でも注目されているCO2の排出量を削減するための研究が推進されています。 紙の原材料は木材で、紙製品は製造から廃棄・リサイクルのライフサイクルの各段階でCO2が排出されますが、その削減のため、CO2排出量の少ない紙製品が求められており、材料の研究が進められています。特に廃棄時に紙製品を燃焼させたときに発生するCO2量を把握することは重要となります。 島津全有機体炭素測定装置TOC-Lと固体試料燃焼装置SSM-5000Aの固体試料測定システムは固体試料中に含まれる炭素量を測定するシステムです。今回は固体試料測定システムを使用して、紙製品の炭素量を測定することにより発生するCO2量を評価した例を紹介します。