血中アルコール類の分析(1)

はじめに

エタノールを主体とする、血中のアルコール類および含酸素化合物の測定は、法医学や救急医療などの分野で頻繁に行われています。法医学分野では数値による酩酊度の判定、犯罪性の評価等に、救急医療分野では飲酒と他の症例の区別等に活用されています。分析にはヘッドスペースサンプラとGC-FID検出器のシステムが多く利用されます。この測定は簡便で迅速、かつ高精度が要求されますが、弊社のヘッドスぺースサンプラHS-20はこれらの要求に答える強力なツールです。HS-20、GC-2010Plusとワークステーションからのコントロールができ、設定は簡便で操作性も良好です。 本報ではヘッドスペースサンプラHS-20、および血中アルコール分析専用分離カラムPtx-BACPlusシリーズを使用し、エタノール標準溶液の繰り返し再現性、直線性、および他の含酸素化合物標準溶液の分離確認を行いました。

2019.04.02