
AIMsight
- 赤外顕微鏡AIMsightを用いることで、測定ポイントを可視観察しながらスペクトルを測定することができます。 - 広視野カメラや顕微カメラで取得した画像から薄膜の厚みを計測できます。 - マッピング機能を用いて成分分布を可視化するケミカルイメージの作成が可能です。
食品や医薬品などの包装フィルムの役割の1つに製品の品質保持があり、多層フィルムがよく利用されます。これは、複数の単層フィルムを組み合わせて多層とすることにより、耐熱性や耐衝撃性、遮光性、酸素遮断性など、内容物に合わせて、包装フィルムに様々な特性を持たせることが可能となるためです。 多層フィルムの各層における材質や厚みの確認は、新規材料の開発や品質管理において重要です。また、競合製品と自社製品の比較・他社製品調査にも役立ちます。赤外顕微鏡は、10 µm~数百µmの測定領域における定性分析が可能なため、多層フィルムの分析に適しています。 AIMsightは試料の測長機能とスペクトルアドバイザー機能(特許出願中)を搭載した赤外顕微鏡です。測長機能では、観察画像から任意の点を選択し、2点間の距離を測定することが可能です(詳細は後述します)。また、スペクトルアドバイザー機能は、赤外顕微鏡の測定でミスしやすい事象を対話形式で確認することができるため、分析経験が少ない方でも取得したスペクトルの良否を判断することができます。スペクトルアドバイザー機能については、アプリケーションニュース01-00456-JPも参照ください。 今回は、AIMsightの測長機能を用いて、お菓子の包装材に使われる多層フィルムを解析した事例を紹介します。
2023.01.06
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