分光分析と多変量解析を用いた食品容器の分類と差異解析

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はじめに

食品・飲料用の容器には様々なものが使用されていますが,容器は食品を “ 入れる ” という役割のみならず,内容物を外気や光などから “ 護る ” という防護の役割も果たしています。光から護るという点において,例えば,紫外線をどの程度遮るかを調べることは重要なことであると言えます。 今回は,ジュースやお茶等の容器としてよく使用されるペットボトル(ポリエチレンテレフタレート,PET)を主に取り上げ,紫外域~近赤外域の光に対する透過特性を調べました。14 種のペットボトルを測定した結果,紫外域と近赤外域の透過率に差があることがわかりました。さらにその測定結果に多変量解析の主成分分析を適用することで,ペットボトルを 2 次元グラフ上で分類することができました。また食品容器として使用されるポリスチレン容器を測定し,ペットボトルと比較した結果,両者で透過率が大きく異なることがわかりました。本稿では、これらの結果をご紹介します。

2013.03.14

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