海洋ごみのリサイクルに向けて– FTIR とEDX によるマイクロプラスチックの分析 –

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はじめに

海洋ごみには、海水中に漂うマイクロプラスチック(微細なプラスチック)だけではなく、プラスチック製品が紫外線等の外的要因により破砕された比較的大きなサイズのプラスチック片や、釣り糸など、漁具の小片も含まれます。 保護膜に利用される重元素の銅(Cu)は抗菌効果をもち、細菌やウイルスから養殖網を保護しているだけでなく、汚染防止の機能も有し、漁網における重要な役割を担っています。銅は漁網の強度を保つだけでなく、優れた機能を付与しますが、近年魚類や海洋環境へ悪影響を及ぼす可能性が報告され、その使用が懸念されるようになりました。 本稿では、スペインのマヨルカ島のプラヤデムーロ、またオランダのテクセル島のパール9の浜辺で収集した実際の漁網と、リサイクル工場から入手した漁網の FTIR と EDX を使用した分析例を紹介します。

2021.03.27

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