河川で採集したマイクロプラスチックの前処理方法とFTIRによる分析法

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はじめに

マイクロプラスチックは、大きさ5 mm以下の微細なプラスチックです。マイクロプラスチックによる河川や海洋の汚染は世界規模で広がっています。近年では、世界各国におけるマイクロプラスチックの分布状況など、科学的な知見を得るためのモニタリング調査が実施されています。また、各国のデータを比較できるよう、モニタリング調査の方法の標準化も進められています。一般にマイクロプラスチックの分析は、サンプルの採集、前処理(過酸化水素等による夾雑物の除去、比重分離によるマイクロプラスチックの選別)、分析機器による評価の順に行います。前処理を十分に行うことは、その後の評価を精度良く行う上で欠かせません。 本稿では、マイクロプラスチックの採集の様子、前処理方法およびフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)IRSpiritによる分析法を紹介します。

2021.02.07

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